NISAとは何?どうやって活用するの?

現在の日本は少子高齢化社会になっており、このまま推移すると従来の年金制度の維持が困難になります。そんな時に活用したいのが「NISA」という非課税制度です。

政府は一般市民による自発的な将来の資産形成を推奨しています。その一環として、2014年に導入された制度が「NISA」。

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本記事ではNISAの基礎情報や、活用方法について解説していきます。ぜひ参考にしてください。

NISAとは

NISAとは「少額投資非課税制度」のことであり、その名の通り、投資によって得られた利益が非課税になります。通常、株式投資で儲けると、利益額に対して申告分離課税の所得税(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)が課されます。それが0円になります。

NISAでは毎年120万円(導入当初は100万円)の非課税投資枠が設定されており、5年間利用できます。つまり、最大600万円分の投資額に対して税金がかからないということです。

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NISAにおける投資

NISAの投資には以下の条件が付いています。

1.NISA口座の開設

NISAの口座開設は1つだけの金融機関に限定されませんが、同一年に2つの金融機関にNISA口座を開設することはできません。また、複数の口座を開設したとしても、投資できるのは年間120万円までです。

2.新規の投資が対象

NISAは新規の投資が対象となっており、従来保有していた投資商品をNISAに振替ることはできません。

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3.金額の繰越は不可

1年間で利用できるNISAの投資枠は120万円です。例えば、今年80万円しか投資していないからといって、残額の40万円を翌年分の120万円に加えて160万円をNISAで投資するということはできません。

4.相殺による再投資は不可

NISAは年度途中で自由に売却することができます。ただし、売却したからといって、売却した金額分の再投資はできません。

5.損益通算・繰越控除は不可

一般口座における株式投資には損益通算と繰越控除という制度があります。損益通算というのは1つの株式投資で損失を出した場合、他の株式投資や投資信託などで得た利益から相殺できる制度です。つまり、利益分の税金を安くできます。

また、損益通算しても損失をカバーできなかった場合は、向こう3年間の利益から控除できます。これを繰越控除と言います。

ところが、NISAは独立した口座として扱われるため、損益通算や繰越控除ができません。

ロールオーバー

非課税期間は5年で終了するため、期間が満了したら投資商品を処分しなければなりません。ただ、5年分の投資額をそのまま2023年まで引継いで非課税枠で運用することもできます。これをロールオーバーと言います。

まとめ

NISAを利用すると、利益に対する所得税が非課税になります。仮に、120万円を投資した際の運用益が5%だとすると6万円の利益になり、1万2千円の所得税が課されます。NISAならそれが0円です。毎年120万円ずつ投資すれば、2倍、3倍の税金分が儲かることになります。NISAを利用しない手はありません。

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