生命保険とは?加入したほうがいいの?

日本では生命保険の加入率が非常に高くなっています。特に、子供が生まれた若い夫婦にとって、世帯主の夫に万が一のことがあると生活が破綻することになり、子供の養育にも大きな影響が出ます。

そのことを考えると、生命保険への加入は夫の義務とも言えます。なお、生命保険には基本的に、「掛け捨て型」と「貯蓄型」があり、どちらが良いかは適切な判断が必要です。

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そこで今回は生命保険の基礎知識についてご紹介します。役に立つ知識をまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。

掛け捨て型と貯蓄型

掛け捨て型はその名の通り、払込保険料は返ってきません。どうしても、払込んだ保険料が無駄になるという思いが浮かびます。

一方、貯蓄型は払込んだ保険料が後で解約返戻金として戻ってくるため、お得感があります。ただ、保険料自体は危険率や死亡率を基に算出されるため、掛け捨て型も貯蓄型も保障に対する負担金額に変わりはありません。

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掛け捨て型と貯蓄型の保険料

掛け捨て型(定期保険)と貯蓄型(終身保険)の保険料を比べると以下のようになります。
前提:契約者35歳男性、死亡保障額1,000万円、保険期間25年
1.月額保険料
・掛け捨て型:3,330円
・貯蓄型:23,680円
2.払込総額
・掛け捨て型:999,000円
・貯蓄型:7,104,000円
3.解約返戻金(60歳)
・掛け捨て型:0円
・貯蓄型:7,832,100円

掛け捨て型の月額保険料は3,330円と少額ですが、解約返戻金はありません。仮に、60歳までに亡くなると1,000万円が支給されますが、生存していた場合は約100万円のお金を消費しただけになります。また、60歳以降は何の保障もありません。

一方、貯蓄型の終身保険は月額保険料が23,680円と高額ですが、満期を迎えた段階で約783万円の解約返戻金を受取れます。さらに、終身保険のため、死亡した時には遺族に保険金が支給されます。

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掛け捨て型と貯蓄型の有効性

一見すると、貯蓄型の方が一生涯保障の上、貯蓄もできるというメリットがあります。

ただ、貯蓄という面では、25年間かけて約73万円(解約返戻金7,832,100円-払込総額7,104,000円)しか貯まっていません。仮に、掛け捨て型と貯蓄型の月額保険料の差額である2万円を貯金したとすると、タンス貯金でも25年あれば600万円が貯まりますし、銀行に預ければ利息も付きます。

掛け捨て型には60歳以降の保障が一切ありませんが、60歳であれば子供は成人しており、保障の必要性自体に疑問が生じます。

まとめ

生命保険というのは世帯主に万一のことが遭った際に、遺族の生活を守るためのものです。貯蓄型の保険はお金が戻ってきますが、そのお金は保険料の中に組み込まれているに過ぎません。

本来、「保険」と「貯蓄」は全く目的が異なっており、別途に検討すべきです。生命保険の目的から考えると、「掛け捨て」が基本と言えます。

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