近年、FXとともに投資されることの多くなった商品に、「バイナリーオプション」があります。バイナリーオプションの人気の理由に挙げられるのが、取引の仕組みがシンプルで分かりやすいことと、少額から投資できるということです。
では「バイナリーオプション」とはどのようなものなのでしょうか。メリットがどこにあるのか気になりますよね。
そこで今回はバイナリーオプションの概要とそのメリットについて解説します。3分くらいで読めるようにまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
予想するのは為替の上下だけ
バイナリーオプションの基本的なルールは非常に明快であり、決められた判定時刻に為替が高くなっているのか、安くなっているのかを当てるだけのものです。例えば、判定時刻の円の目標レートが112円0銭に設定されていた場合、判定時刻の円の価格が112円0銭より高いと思ったら「High」、安いと思ったら「Low」でエントリーします。
判定時刻は基本的に取引開始の2時間後(海外業者は数十秒後、数分後もあり)になっていますが、判定時刻の2分前までエントリーできるため、実際には2分後の為替を予想するだけで済みます。
そして、的中するとペイアウトとして1,000円、または10,000円が支給されます(海外業者は掛け金の1.8~2.0倍)。掛け金の額は業者によって異なりますが、国内業者の場合は50円から可能なところもあります。
バイナリーオプションのメリット

バイナリーオプションの主なメリットには以下などがあります。
1.損失額が限定的
バイナリーオプションは損失額が掛け金だけに限定されています。株式やFXなど、一般的な投資は価格が思惑から外れると含み損が発生し、最終的な損失がいくらになるのか見えない面があります。バイナリーオプションは失敗したとしても、失うのは掛け金だけです。損失額が事前に分かっている上、信用取引のようなレバレッジや証拠金が無いため、資金管理が容易にできます。
2.必要な資金が少額
バイナリーオプションは50円から投資ができることで、資金面での負担がわずかです。株式やFXの場合は含み損のことを考慮に入れると、最低でも数十万円は無いと投資ができません。
3.分析が容易
取引が最長でも2時間後に決着するため、必要な分析はチャートにおける狭い範囲で済みます。一般的な投資の場合は長い期間の値動きを見るテクニカル分析や、経済動向からの影響を見るファンタメンタルズ分析が必要になります。
まとめ
バイナリーオプションは簡単に言うと、上か下かの2者択一の投資方法であり、ギャンブル色が非常に濃くなっています。そのため、2013年に金融庁がバイナリーオプションの規制を強化したことで、現在のルールに大幅に見直されました。為替の値動きを予想するという点ではFXに似ていますが、FXよりルールが簡単で、損失額を限定できるという点がメリットになっています。